2016/09/26 01:40

▶ソーシャルビジネスとしてのコーヒー事業。

 弊店ではコーヒーを通した社会貢献というコンセプトをもとに、世界基準での高品質コーヒー豆の中から、さらに社会性や社会的意義を感じられるコーヒーを中心に取扱っています。

その中でも、今回のD.R.Congo Minovaというコーヒーは、まだ20代半ばという若手社会起業家が、コンゴ民主共和国で進めているものです。実際に、起業家ご本人も弊店に遊びに来ていただいたこともあり、コーヒー事業への思いを直接お伺いしました。弊店としては、受け取ったバトンを、皆様にもつなげていきたい、このコーヒーの良さを知っていただきたいと思っています。

また、その起業家とは普段からコンタクトを取りながら、リレーションも少しずつ深めていることもあり、弊店の中で一番思い入れのあるコーヒーです。

▶まずはカップクオリティ(品質/味わい)

やはり、コーヒーをお楽しみいただくには、まずはおいしさが大切です。

今回のMinovaに関しては、これからの秋の季節にもピッタリの味わいがあります。アフリカ特有のワイルドさ、ハーブ感のあるアロマ、そしてほのかなブラウンシュガーに似た甘さは、これから少し肌寒くなってくる季節に溶け込んでくれることかと思います。

▶そしてバックグラウンド(ストーリー)。

コンゴ民主共和国は、1990年代後半から続いた内戦の影響で、コーヒー産業が急激に落ち込んでいました。コーヒー農園、精製工場、生産者の品質管理、輸送手段など、すべての側面が荒廃してしまいました。そこからの復興は非常にタフなものではありますが、素直で勤勉な国民性をもつコンゴの人々、そして起業家との連携によって再び高品質なコンゴ産コーヒーが広まりつつあります。

ちなみに、このような状況下、生産地域では農薬が使われることなくコーヒーの生産がなされています。その結果、コンゴ同様に内戦後、コーヒー産業の復興が一足早い隣国ルワンダ以上に、コーヒーの花の開花が多くみられます。

(*コーヒー豆は、コーヒーの実の種子が精製されたものです。そのコーヒーの実は、花が咲いた後に実をつけますが、花の開花量が多ければ多いほど、実がたくさんなるということです。つまり、コンゴの自然な形でのコーヒー生産により、木も健康に育ち、より良いコーヒーの実がたくさんできる状況まで回復してきていると言えます。)

 

▶一杯のコーヒーから。

今回はコンゴ民主共和国から届いたコーヒーにまつわるストーリーをお伝えしました。

普段何気なく飲んでいるコーヒー、それぞれ違たストーリーを運んできています。

ふとした時に、コーヒーの生まれた環境や日本に来るまでの旅路に思いを向けていただけると、普段とはまた違った味わいが楽しめるかも知れませんね。

*弊店では皆様からのコーヒー豆の売上の一部で、KIVAというオンラインマイクロファイナンスサイトを利用した

 途上国の起業家向け融資(マイクロファイナンス)に取組んでいます。コンセプト、取組みに賛同いただける方、是非お待ちしております。